ダラダラする効果と目的
時間が空いたら、何か自分磨きになることをしたいと考えている人は多くいます。
資格を取ったりスキルを高めたりするための勉強をしたり、ジムに通ったりという形です。
もしくは、趣味のために時間を使って楽しく過ごしたいという人も多いです。
もちろん、こうした休日の過ごし方はとても有意義でためになるものです。
でも、単に何をするでもなくダラダラすることも実は大事なのです。
ダラダラと過ごすと聞くと、生産性がなく怠けているようで嫌だと思う人もいます。
ところが、ダラダラすることによる効果は大きいとされています。
というのも、ダラダラしている時にも脳は働いているからです。
この働きはデフォルト・モード・ネットワークと呼ばれていて、今まで蓄積されてきた情報を整理するためのものです。
不要な情報を排除したり、様々な情報を関連付けたりして、生活や学業、仕事などに使えるようにするのです。
これは意識して思考を働かせている時だけでなく、何もしていない時にも働きます。
むしろ、ダラダラと過ごしている時の方が余計な情報が入ってこないため、情報の整理が進みやすいこともあります。
この情報整理が進むと、新しいアイディアが生まれやすくなります。
これは日常的にも多くの人が経験していることです。
たとえば、お風呂に入ってリラックスしている時に、急にアイディアが浮かんだり問題の解決策が出てきたりするのです。
これと同じ状態を、ダラダラ過ごすという状況によって作り上げることができます。
体を休めるという目的の他に、アイディアを出すという効果を期待してダラダラしてみるのも良いでしょう。
ここで注意したいのが、スマホを触るダラダラした過ごし方です。
脳は目から入ってくる視覚的な情報の処理に多くのリソースを使います。
せっかくダラダラしていても、スマホから多量の情報が入ってくると、情報整理に生かせないのです。
脳は休まることがありませんので、逆に疲れてしまいます。
スマホなしでダラダラしてみたところ
実際に、スマホに触らないでダラダラする時間を作ってみました。
最初はなんとなくスマホを見ないことに違和感があったのですが、次第にまったりとしてくるのを感じるようになります。
そして、何とはなしに大学のことや就活のことなどが、自然と頭に浮かんできます。
といっても、悩ましい問題ということではなく、こうしたらいいんだという積極的な思考ができていました。
ダラダラついでに、いつもはあまりしない昼寝もしました。
そうしたら、今までにあまり感じたことのないすっきりした気持ちになれました。
理由もなく、なんか頑張ってみようという感覚が湧いてきて、次の日から頑張れそうな気がしてきました。
普段こんなダラダラしたことがないかもしれませんが、結構実りのある時間だったように思います。