呼吸とリラックスの関係
呼吸とリラックスには密接な関係があります。
なぜかというと、呼吸は自律神経の中で唯一意識的にコントロールできるものだからです。
そもそも自律神経とは、自分の意思とは無関係に働いて体の機能の調整をする神経のことです。
しかし呼吸だけは普段は無意識でおこなわれつつも、わざと息を止めるなど自分の意志でも調節することができます。
そして自律神経は交感神経と副交感神経という2種類にわけられます。
そのうち交感神経は緊張や興奮を促し、副交感神経は休息やリラックスを促します。
つまり呼吸をコントロールすれば、副交感神経にスイッチをいれてリラックスができるということです。
リラックスできる呼吸法
リラックスできる呼吸法としては腹式呼吸が有名です。
腹式呼吸のやり方は、まず下腹部に手を当てて限界まで凹むように息を吐き切ります。
吐き切ったら、次はお腹が膨れるのを意識して息を吸います。
できるだけ鼻から自然に息をするのがポイントです。
めいいっぱい息を吸い込んだら、3秒ほど息を止めてから再び息を吐き出します。
これを5分~10分ほど繰り返し行います。
体の緊張がほぐれていくのをイメージしながらするといいそうです。
腹式呼吸を実践してみた効果
私は現在就活中なので、緊張する場面が多々あります。
そこで腹式呼吸を実践してみることにしました。
特に効果を感じられたのが面接のときです。
面接をする際には多くの場合、控室で待つ時間があります。
あれほど人を緊張させる時間はほかに無いのではと思っていましたが、腹式呼吸をして過ごしていると自然と緊張が和らぎました。
面接以外でも、作業の合間でゆっくり休憩したいときに腹式呼吸をしてみるとリラックスできました。
今までは休憩をとるときにスマホを見てばかりでしたが、腹式呼吸を取り入れてからは気持ちの切り替えができているように感じます。
そのおかげで、休憩後のパフォーマンスがよくなりました。
なぜ腹式呼吸で効果が出るのか
腹式呼吸でリラックスできるというのは身を持って実感しました。
そこで、どういったメカニズムなのか気になったので調べてみました
まず息を吐ききったことで、胃腸などが詰まっているお腹のスペースが小さくなります。
すると静脈が圧迫されるため、血液を循環させようと交感神経にスイッチが入ります。
この状態で息を吸ってお腹をゆるめると、圧迫されていた静脈に交感神経の影響から一気に血液が流れます。
それに対して体があわてて副交感神経を強めてバランスを取ろうとします。
これを繰り返していくうちに、自然と副交感神経が優位に働く状態になっていきまます。
その結果緊張がほぐれ、リラックスできるそうです。