銀行業界の特長
銀行業界というと金融業界と直結して考える方もいますが、細かく考えると多少の違いがあります。
金融業界には証券会社や保険会社なども含まれていますが、銀行業界と言った場合は企業への貸し付けや顧客からの預金などを扱う金融機関に限定されます。
そして、銀行業界の中には、いくつかの違いがあります。
最も知名度が高いのはメガバンクと呼ばれるもので、全国展開している非常に営業規模の大きい銀行で、都市銀行とも言われることがあります。
これに対して、特定の地域での営業をメインとしていて、規模が比較的小さいのが地方銀行です。
地方では信用金庫という金融機関もあります。
これは地域の個人や地元企業を支援して、地域の経済的発展につながるような業務をする目的を持っている機関です。
しかも銀行とは違い株式会社ではなく組合組織で、非営利法人として働きます。
他にも、信託銀行というものもあります。
資産を預かって運用をしたり管理したりするのがメイン業務となります。
また、遺言書の管理や執行といった法的な業務も扱えることになっていて、普通の銀行よりも範囲が広いです。
そして、日本銀行と一般に言われる中央銀行があります。
通貨の発行や管理をする機関で、銀行にお金を貸す「銀行のための銀行」としても機能します。
銀行業界の動向について
現在日本ではマイナス金利政策が取られていて、お金を貸しても利子による利益を出すのが非常に難しい状況です。
そのため、銀行同士の競争が激しくなっています。
もう一つの変化は、フィンテックと呼ばれるIT技術の導入です。
電子マネーやオンライン決済など、インターネットを使ったサービスの割合が非常に高まっています。
銀行業務の効率を高める重要な動きで、この業界のビジネスモデル自体を変えることになります。
これからさらにIT化が進み、AIを使った預金管理や業務効率化などがなされるようになります。
また、ブロックチェーンを用いた安全かつ高速の決済処理なども進められています。
従来の銀行業界とは異なる、新しい面を作り上げていく時代に入っていると言えるでしょう。
銀行業界の魅力とは?
銀行業界では、総合職と一般職に分かれて採用がなされます。
総合職は営業などの業務や企業相手の融資判断などを行い、キャリアアップできる職務です。
一般職は、事務処理や窓口対応などがメインです。
このように、同じ銀行でも自分に合った働き方ができるのがメリットです。
どちらの働き方であっても、銀行業界は安定性が高いのが魅力です。
給料は他業界と比べて高水準ですし、大きな変動もないので安心感が強いです。
お金についての知識を学ぶことができて、賢くお金を使う方法を生活の中でも役立てられるのもメリットと言えるでしょう。