就活で興味を持つ人も多い人材業界
人材業界は就活を始めてから興味を持つという人も多い業種です。
就活がきっかけとなるのは会社説明会に参加をして人事関連の仕事をしている人と接することが増えることが理由としてあります。
企業を運営するにあたって、最近ではパソコンや人工知能といったものがあることで人の力は必要なくなっている印象がもたれることもありますが、そのようなことはありません。
やはり企業を刺させるのは人であり、そういった人の育成をしたり採用をしたり、企業と働きたい人をつなげる仕事をする人材関連の仕事はとても魅力を感じるものです。
人材業界の仕事内容と魅力
人材業界というのはわかりやすく言うと人材派遣サービスを行っている企業です。
もともと日本にはなかった文化ですが、1960年代以降外国からヘッドハンティングのような仕組みが入ってくるようになって始まったといわれています。
知名度が上がるようになったのは1996年の労働者派遣法がきっかけです。
法律が施行されてからは人材派遣を中心に事業が拡大をしています。
昔の日本は終身雇用が当たり前だったので人材派遣サービスは必要がありませんでした。
しかし、長引く不況の影響や企業の吸収合併が起こるようになったこと、働く人たちの選択の自由が考えられるようになったこと、転職によるキャリアアップという考え方がとられるようになったことから、日本でも終身雇用制は崩壊をしています。
そこで、転職をするということは悪いことではないこと、選択肢の一つとして認められるようになったことで人材派遣サービスはどんどんと一般化するようになったのです。
ただ、人材業界はこれから過渡期を迎えるといわれています。
それは不況の影響で赤字企業が増えていることが原因です。
今までは事業を拡大してきた人材業界ですが、これから企業が赤字経営をすることになると人材を派遣してもらうことなく自社で人材を補おうという考えをもつ企業も増えると考えられ、人材業界は派遣先を減らしてしまう不安を持たれています。
総合化の動き
こういった社会の動きから、最近では人材業界は総合化が進みつつあります。
総合化というのは転職と派遣業とを合わせて行うようにすることで、今までは専門領域を絞って仕事をしていた企業が合併をしたり、事業を拡大したいする動きです。
総合化をすることによって他事業で得た人材募集の情報や人材管理データ、ノウハウといったことを他のことにも応用できるようになります。
これによって同業多種との差別化が図れて生き残りやすくなるのです。
特にここ数年コンプライアンスについてのことが言われることが増えています。
企業として社会的な責任を果たすためにも企業はしっかりとした取り組みが必要です。
特に企業に人材を派遣する際にはコンプライアンスを守ることができる人材を求められるようになっており、コンプライアンス体制を整えるための指導体制を作るためにも統合化は有効とされています。