こだわりが詰まったアニメ業界
今回は普段から私達を楽しませてくれているアニメ業界について調べました。
まず簡単なアニメ業界の仕組みについて紹介します。
テレビ局・映画製作会社がアニメ制作会社に対して依頼をすることで仕事が始まります。
依頼を受けてアニメ制作会社が作業を開始しますが、音響や背景など専門性の高い仕事は更にスタジオと呼ばれる企業に依頼されます。
スタジオが納品した音響などにあわせてアニメーションを作製し、最終的に出来上がったものがテレビ局・映画製作会社に納品され放送・上映されます。
ここまでの流れの中で、アニメーターの方や企画担当の方など多くの人が1つのアニメに関わるのです。
そのため、アニメ業界といっても多様な関わり方があるということが分かりました。
アニメーターの仕事は海外に委託?
近年アニメーターのメインの仕事でもある動画の作業は韓国や中国に委託するケースが増えているそうです。
人件費の安い国に仕事を任せることで、アニメ制作費を節約するというのが最大の理由です。
これは特に中小規模のアニメ制作会社によく見られることですが、日本のアニメーターが育たなくなるという問題を抱えています。
作画の基礎となる動画作業は本来若いアニメーターが経験を積むために請け負う仕事だったのですが、その機会が少なくなっているのは日本アニメ会に大きな損害を与えています。
アニメ制作に関わるのが向いている人
アニメ制作は特に始めたばかりのときは給料が少なくなりがちです。
これは一人前になるまでに多くの年月を要することと、アニメの制作費が安いことが原因です。
また、勤務時間も長時間になるケースが多く労働環境がいいとはいえません。
アニメーターの方に行ったアンケート調査では、平均労働時間が12.4時間で、月間の残業時間は80時間以上と答えた人が半数以上を占めていたそうです。
そのため、アニメ制作に向いているのはやはりアニメが好きな人だと思います。
個人の利益よりも、アニメの完成に貢献することのほうが、優先順位が高い人でなければ長続きしないと、アニメ関係者の方もおっしゃっていました。
やりがいのあるアニメ制作
アニメの関係者が対象のアンケートでは、仕事にやりがいを感じていると答えた人が過半数を占めていました。
それだけ好きを仕事にしている人が多いということだと思います。
一番多かったのは「人々に感動を与えられる」という意見です。
アニメファンの心を動かすような作品に携われていることに誇りを感じているのがとてもかっこいいと感じました。
日本のアニメは世界的にも評価が高く、最近は海外のアニメファンも目立ってきています。
今回アニメ業界について調べてみて、私達が何気なくアニメを楽しめているのは、やりがいを持って仕事に取り組んでいる人達のおかげだということを改めて実感しました。