1. >
  2. >
  3. 農薬業界について調べてみた

農薬業界について調べてみた

野菜

農薬業界の特長

私たちが普段口にしている野菜やお米は、農業に従事する人々の努力によって毎年収穫されており、各家庭へと届いています。
農産物の中には害虫や雑草、雨などの弱いものもあり、これら農産物の品質をいかに保持して一定量を確保できるかが課題になっています。
そのためには毎日の徹底した管理が必要ですが、農作業における負担を少しでも減らすために登場したのが農薬です。
農薬を使うことで、農作物に付着する害虫や害獣の付着を取り除く効果があります。

一般的に農薬として使われるのが除草剤、殺虫剤、殺菌剤などで、これらを製造・販売しているのが農薬業界です。
農薬を用いることで農作物を安全に収穫でき、消費者のもとへ供給できるため食料自給率の向上にも大きく貢献しています。
その一方で残留農薬による人体への悪影響なども懸念されてはいますが、人体に害のない安全な農薬開発も進んでおり、業界全体でも大きな課題として注目されている問題でもあります。

最近では害虫の駆除に、天敵となる微生物や昆虫を利用する生物農薬といったものも製品化されており、従来の化学農薬に代わって活用されてきています。
農業が盛んである限り農薬の需要も続くため、農業の発展・成長とともに農薬業界もこれから長く活躍が期待できるでしょう。

農薬業界の動向

近年の農薬の出荷金額や数量は国内では横ばい傾向にあり、他の業界と比べても業績は安定しています。
また、海外では円安や穀物需要増加の背景もあって農薬業界の業績は伸びており、今後も安定した市場になると予想されています。
しかしながら、新しい農薬開発は研究から販売までの期間が長くコストもかかり、農業生産者の競争力を強化する目的で農薬の価格が引き下げられている現状もあるため、いかに利益を上げられる施策を打てるかが重要です。
従来の農薬よりも安価で購入できる、ジェネリック農薬の開発も推進されており、今後は低価格でいかに農薬を提供できるかも課題になっています。

農薬業界で働く魅力

農薬業界で働く魅力は、自身が国内外の農業発展に大きく貢献できていると感じられる部分が大きいです。
野菜やお米は人々が生きていくうえで欠かせない食糧です。
農薬によって供給量を安定させて、かつ品質も高く美味しいものが収穫できるように農薬の研究開発に努めます。
農業に携わる農家の人たちを助けるだけではなく、消費者を助けることにもつながるため、非常にやりがいの強い仕事ができるでしょう。

また、農薬の研究開発にあたって自身も農業について詳しくなるため、野菜やお米といった農作物を食べるありがたみをより強く感じられるでしょう。
研究開発には専門的知識も求められて期間も長いですが、農業を助けたいと考えている人にはおすすめできる業界です。

関連記事