1. >
  2. >
  3. 鉄道業界について調べてみた

鉄道業界について調べてみた

鉄道業界の仕事内容と売上動向

鉄道業界の仕事といえば電車の運転や駅での対応といった仕事のイメージが強いです。
しかし、それ以外にも駅の運営や時刻表制作も業務としてありますし、ホテルの運営や不動産といったものも取り扱っていることもあります。

大手の私鉄はここ10年ほど売り上げは伸ばしています。
ただ、首都圏の鉄道会社は東日本大震災の影響もあり、2012年度のみは売り上げを落としているところがほとんどです。
しかし、それを除いては鉄道業界の業績は全体的に好調になっています。

このような売り上げが上向きとなっている理由としてインバウンドの需要です。
インバウンドというのは訪日外国人の消費によって得られた需要のことで、海外旅行で日本を選ぶ外国人が増えたことによって観光需要が高まり首都圏だけでなく地方も売り上げを伸ばしています。
鉄道のみでなく鉄道会社が運営しているホテルやレジャー施設、駅ビルといったものの利用者も増えているために好調です。

鉄道業界の課題

鉄道業界はおおむね好調に見えますが、課題もあります。
その最も大きな課題は少子高齢化です。
少子高齢化の影響によって通勤や通学で鉄道を利用する人が減ることで売り上げが減少することが不安視されています。

そこで、鉄道会社は自社の路線の利用者を増やすための工夫をすることが課題です。
路線価値を上げるために鉄道路線が走っている地域の生活環境を整えるためにも駅ビルやマンションの建設をしたり、鉄道サービスに付加価値を付けたりしています。

特にここ数年目立っているのが沿線周辺の保育園の充実や高齢者施設の充実です。
子育て世帯やシニア世帯が生活しやすい環境を作ることはこれからの少子高齢化を生き抜くためのアイデアとして注目されています。

相互乗り入れの拡大

近年、首都圏を中心として異なる鉄道会社がお互いの路線で車両の運行を行う相互乗り入れが拡大をしているのが注目されています。
相互乗り入れをすることによって乗り換えをすることなく目的地に行くことができるためとても便利です。
今までは遠いと思っていた場所にもアクセスしやすくなり観光客や買い物客を増やすことも目的です。

また、乗り換えが少なくなることで交通の便が良くなることは地域住民にとって住みやすい環境を作ることができ、路線価値を上げることにも効果があります。
観光客が訪れた際、宿泊地に選んだり、観光で訪れたりという点でも利用者が上がるとして宿泊施設や観光施設の増設をしている地域も多いです。

新型車両開発

新型車両の開発もまだまだ進んでいます。
開発費用や製造費用といったコストはかかりますが、開発することによってディスプレイの多言語化や省エネルギー運転といったことで得られるメリットも高いです。

軽量化や新型モーターの開発はランニングコスト軽減にも役立ちますし注目も集めます。
ディスプレイの多言語化や大型化は外国人観光客を集めるのにも効果的です。

関連記事